何歳になってもきれいで健康な自分の歯でいるためには、毎日のお手入れが欠かせません。
日々の歯磨きは、虫歯や歯周病を予防する大切な習慣です。
歯並びやお口の状態は一人ひとり違うので、きちんとよごれを落とす歯磨きの方法は、一人ひとり違います。
今回は、きれいな歯を保つために押さえるべき歯磨きの基本のポイントを解説します。
◎歯磨きのタイミング
◎歯ブラシを持つ前に! ワンポイント歯磨きのコツ
◎歯ブラシの持ち方
◎歯ブラシ荷重
朝昼晩、間食にかかわらず、食事後30分以内に歯磨きをすることが理想です。
しかし、なかなか毎回歯磨きの時間を取るのは難しいという声もあります。
一日のうち最も歯磨きが重要な時間は、就寝前(夕食後)です。
寝ているときは唾液の分泌量が下がり、虫歯の原因菌の数が一気に増えます。
一日の生活でお口に溜まった食べ物や汚れをできるだけ磨き落として、虫歯の原因菌が増えないように、
就寝前だけは、欠かさず歯磨きするようにしましょう。
その1
歯磨きのときは、磨く歯の順番を自分ルールで決めておくのが、磨き残しを無くすコツです。
例えば下図のように、右下から始めて右上で終わるというふうに、流れるような順序で磨くといいでしょう。
毎日同じ順番で磨くことで、効率よく歯を磨くことができます。
その2
できるだけ、鏡を使って自分の歯をよく見ながら歯磨きするのが、キレイに汚れを落とすコツです。
また、鏡でよく見ることで、歯石や虫歯にいち早く気付くことができます。
1日に1回は、鏡を見ながら歯磨きする習慣をつけましょう。
鉛筆を持つ時と同じように歯ブラシを握ります。この握り方をすることで細かく歯ブラシを動かすことができます。
力が入りすぎて、歯ブラシを歯や歯茎に押し付けてしまうのを防ぐこともできます。
ただし、鉛筆握りでは歯ブラシが届かない場所もあるので、右図のように歯ブラシを縦に握るなど、臨機応変に磨きましょう。
歯に歯ブラシの毛先が当たる程度に軽く当てると、最も効率よく汚れを落とすことができます。
毛先で磨くと、歯の細かい部分まで毛が届き、すみずみまでキレイにすることができます。
しかし、力を入れすぎると歯ブラシ毛の茎の部分が当たってしまい、細かい部分まで磨けなくなってしまいます。
また、力を入れすぎると、歯茎を傷つけたり、歯がすり減ってしまうおそれもあります。
まずは、上のことを意識して、歯磨きの習慣に取り入れていきましょう。
次のコラムでは、ブラッシング方法について解説します。
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