歯歯磨きは、使う歯ブラシによっても大きく変わります。
毎日使うものですから、こまめにチェックして衛生管理し、自分に合った歯ブラシを選びましょう!
歯磨きは、使う歯ブラシによっても大きく変わります。
毎日使うものですから、こまめにチェックして衛生管理し、自分に合った歯ブラシを選びましょう!
歯ブラシチェック
◎歯ブラシの交換タイミング
歯ブラシを選ぶポイント
◎毛の硬さ
◎毛の種類
◎ブラシヘッドの種類
◎グリップ
歯ブラシ以外の口腔ケア用品
◎フロス(糸ようじ)
◎歯間ブラシ
◎ワンタフト歯ブラシ
◎舌ブラシ
◎スポンジブラシ
歯ブラシは3~4週間ほどを目安使に交換するようにしましょう。
歯ブラシの毛が広がると毛先が歯に上手く当たらず、磨き残しが多くなってしまいます。
歯ブラシの毛が広がってしまったら、3~4週間経っていなくても、交換しましょう。
また、長期的に使っていると歯ブラシ自体に汚れが付着して、衛生的にも問題が出てきます。
歯を磨く道具のお手入れも大切です。
店頭では、様々な硬さの歯ブラシが販売されています。
毛の硬さは人の好みによって選ばれていますが、お口の状態によって適した硬さの歯ブラシがあり、
歯医者さんで歯ブラシの硬さを指定されることもあります。
例えば、歯周病がある方は、歯ぐきが出血しやすいので、柔らかい毛の歯ブラシが推奨されます。
しかし、歯周病でない人でも、基本的に普通~柔らかい歯ブラシを使うようにしましょう。
健康な歯でも、硬めの歯ブラシで磨くと、歯ぐきが傷つくおそれがあり、
また、歯がすり減って知覚過敏になる原因となる可能性があります。
毛が硬いと磨き心地が強く爽快感がありますが、
実際は、柔らかい毛の方が柔軟性があるため効率的に汚れを落とせるのです。
歯ブラシの毛の形状にも種類があります。
今回は、最も多く使われているラウンド毛とテーパー毛の2種類を解説します。
ラウンド毛は基本的な歯ブラシ毛で、根本から毛先まで均等な太さで、毛先が丸くなっています。
コシが強く、効率よく汚れを落とすことができます。健康な歯の人には最適な歯ブラシ毛です。
テーパー毛は、毛先に行くにつれて細くなっています。
毛先が細くコシが弱いため、ラウンド毛よりも汚れの落としやすさでは劣りますが、
細かい隙間に入り込み、奥に入り込んだ汚れまで掻き出すことができます。
主に、歯周ポケットがあるような歯周病がある人におすすめされています。
ヘッドとは、歯ブラシの頭、毛が植え付けられている部分です。
様々なヘッド形状の歯ブラシが市販されています。
歯磨きのススメ 第2章 で解説した歯磨きには、
毛先に凹凸がなく平坦で、毛の生え際が直線になっている、いわゆる最も基本的なヘッド形状が適しています。
このような形状の歯ブラシだと、複雑な形状の歯ブラシより感覚的に歯にきちんと当てやすく、
磨き残しが少なくなるので、オススメです。
グリップとは、歯ブラシを握る柄の部分です。
若い人にとってはあまり気にならないかもしれませんが、
お年寄りなど、握力が弱まっていたり手先を思うように動かせなくなっている人には、
グリップの細い歯ブラシは持ちづらく、扱いづらいことがあります。
そのようなときは、太めのグリップの歯ブラシも市販されていますので、そちらを使用しましょう。
これまで歯ブラシを中心に解説してきましたが、歯ブラシ以外にも、たくさんの種類の口腔ケア用品が販売されています。
ここで紹介できるのはほんの一部ですが、口腔ケア用品選びの参考にしてください。
歯医者さんのブラッシング指導でも使われることが多く、市販商品も多くの種類があるメジャーな口腔ケア用品です。
歯と歯の間を清掃するときに使用します。
ホルダーFタイプは主に前歯を、ホルダーYタイプは主に奥歯の歯間を清掃するときに使います。
ロールタイプは柄が無く、必要な分の糸だけを使うことができるので、経済的です。
歯間ブラシも、フロスと同じく歯と歯の間を清掃するときに使用します。
こちらも、ブラシの太さや形状によっていろいろな種類があります。
特に、歯と歯の間の隙間が広い部分がよく磨けます。
ただし、隙間が無い場所に無理やり歯間ブラシを使おうとすると、出血の恐れがあります。
また、歯の隙間が広がってしまう原因にもなるので、必要でないところにはフロスを使いましょう。
歯ブラシの一種で、毛先が尖るように切りそろえられているのが特徴です。
こちらは一般のお店では取り扱っていることは少ないのですが、歯医者さんに置いてある事が多いです。
歯並びが悪く、普通の歯ブラシでは届かない隙間には、ワンタフト歯ブラシが活躍します。
また、歯列矯正で歯に金具を固定している場合も、ワンタフト歯ブラシなら金具のへりまで磨けます。
もちろん、普段の歯磨きでも歯の隙間の清掃にワンタフト歯ブラシを使うこともおすすめです。さらにクオリティの高い歯磨きが出来ます。
舌の汚れ(舌苔)を清掃する口腔ケア用品です。最近はドラッグストアでも取り扱われていることが多くなってきました。
舌は案外、汚れが溜まりやすい場所であり、舌の汚れは口臭の原因ともいわれているので、
毎日清掃したい部分です。
舌は味を感知する「味蕾」など、繊細な器官があります。
歯磨きのついでに歯ブラシで舌を磨く方法もありますが、あまり強い力がかかると味蕾などを傷つけてしまうので注意が必要です。
舌ブラシは舌の汚れを安全に落とせるように設計されているので、舌のケアには舌ブラシを使いましょう。
歯ブラシの毛の代わりにスポンジが付いている歯ブラシです。
こちらは主に口腔乾燥症など、口の中の粘膜のケアに使われています。
乾いた口は傷つきやすいので歯ブラシは使えません。
スポンジで専用のジェルを塗り、マッサージしながら汚れを落とします。
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